【頭割りだョ!ヒカセン集合】次回開催について

概要
FF14二次創作リモート同人即売会
頭割りだョ!ヒカセン集合2
会 場:pictSQUARE
開催日:6月6日 0時スタート
sp募集:現在600sp募集中
参加費:サークル1000円/一般無料
【開催日が決定しだい近日中にサークル募集を開始】

おそらく前後にTMやコミケがありますが、
リアルイベントに参加できる環境にある方は是非リアルを優先していただきたいと思います。
そして頭割りは次回開催に際し、サークル参加者から参加費をいただかなければいけません。
以下にその目的と扱いを書かせていただきました。
大変な長文となってしまい恐縮ですが、お金にかかわることですので、
参加をご検討される方はご一読ください。

【頭割りだョ!ヒカセン集合】は500ものサークル様が集まりました。
おそらくそのうちかなりの方々がサークル参加費が0円という
気軽さに背中を押されたものかと思います。
2020年5月から2021年1月現在、
pictSQUARE上で開催されたジャンルオンリーイベントで500spを超えたものは
片手で数えられるかどうかという程度であることを思えば
FF14という一つのジャンルの可能性を感じずにはいられません。

今回はWEBオンリーが今後新しい同人の形として発展してゆくことを願って
主催活動を無償で行うということにこだわって運営しました。
たとえばpictSQUARE上の参加料以外でも、
特定の書店を利用していただくことで
売り上げの5%が主催者に還元されるという特典もありましたが、
今回はそういったお話はご遠慮させていただき、
その分をよりイベントが盛り上がる方向に振り分けることができました。

今回の頭割りで一人でも多くの参加者…経験者が増えれば
以降のpictSQUAREイベントへの参加もまた容易であるし、
またその中から新たに主催活動をやってみたいと考える人もいるだろうと思えば
やはり最初の一回は手軽さと参加してみたくなるようなメリットを
アピールしたいと考えてのことでした。

さて、頭割り2回目以降からは、サークル参加の皆様から
絶対に参加料をいただかなければいけません。
これはpictSQUARの利用料で550円と設定されています。
その金額のままイベントを開催することもできるし、
主催者の判断でその金額以上を設定し、
pictSQUARE利用料を超える分を主催者が受け取ることできます。

私は主催者が受け取れるこの金額を450円とし、
頭割り2回目のサークル参加費を1000円としようと考えています。

参加費が必要である3つの理由

まずこちらの考えにいたった経緯につきましては次の二つの記事に大きな影響を受けています。

今後の「けも好き」~pictSQUAREサークル参加費を考える~
pictSQUAREで600spのイベントを主催した話②

そして私が考える、参加費が必要である3つの理由は以下の通りです。
1:pictSQUAREにおけるWEBオンリー参加費の価格破壊を防ぐ目的
2:他者に有償依頼を行ったり、一般企業などの有償サービスを利用する必要がある
3:(2)を踏まえると主催も対価をいただく必要が出てくる

こちらを一つずつ説明します。

1:pictSQUAREにおけるWEBオンリー参加費の価格破壊を防ぐ目的
私は頭割り1回目を前述の理由があり「無償であることにこだわって」運営しましたが、
頭割りを「主催者が無償でやったイベント」という前例とすることを望みません。

これからのpictSQUARE主催の「イベント拡大戦略」-けも好きの事例-

ここに関しては私が述べずともすでに先人がきっちり説明下さっているので
note記事のご紹介にて説明を省略させていただきますが、
重複しない点を私の言葉であえて説明するならば、以下の通りになります。

pictSQUAREは始まったばかりのサービスであり、
とても意地悪な言い方をしてしまうと、pictSQUAREでのWEBオンリーは
「チャット機能のあるリンク集」でしかなかったりします。
しかしその枠の中でも「予算」というものが発生することで、
同人イベントとして参加者に唯一無二の思い出を作ってもらえる可能性が広がるのです。
「予算」が生まれることでイベントとしてやれることが増える可能性があるということ、
同人活動というものを知っている方々ならばきっとお分かりになるかと思います。

2:他者や一般企業などに有償依頼をする必要がある
「私一人の力でイベント開催にかかわるすべての業務を執り行うのは実質不可能である」
ということが主な理由となります。
主催業だけに専念したら案外どうにかなるのかもしれませんが
単純に私も新刊を出したいんですよね。同人誌が好きだから。
主催業務の中で

・企画立案/計画
・各企業様との調整
・告知アナウンスなどに関する文言を考えたり画像を作る作業
・問合せ対応

などは特に苦ではなかったのですが(大変ではありました)、

・最低限アナウンスに目をひかせるためのイラストを用意すること
・参加サークルデータを整理・分類・配置していく作業

を限られた時間内で私一人で解決するのはかなり難易度が高く、
頭割り一回目ではこのあたりに関しては私のポケットマネーから有償で人の力を借りました。

頭割り第二回をやるとしたら、第一回目において
私が「苦手な作業」「できはするけど時間をとられすぎる作業」と認識したものを
最初から有償依頼し、他者にお願いしようと思っています。

「ジャンル内の人間からならば無償の有志をつのってもいいのでは?」
という考え方もあるでしょうが、
私自身は責任や労力に対する対価は必要なものだと考えています。
受け取るべき対価を受け取らないことで人はしだいに無責任になっていく上に
その先にあるものは文化の疲弊と荒廃です。

別にWEBオンリーだけではなくて、リアルのオンリーイベントやプチオンリーもですが、
特定の誰かだけが一定以上の労力やコストを負いすぎることを良しとはしない、
そういう同人界であったほうが、おそらく今後もより盛り上がり、
今まで負担の大きさに躊躇していた人々が色々な企画の主催をするようになることで
今までになかった新たな楽しさやクオリティが発揮されるのではないでしょうか。
(もちろん誰でも容易に企画を立てられることによるリスクも存在しますが、
 それはまた別の話です)
あくまで利益追求ではなく、なるべく労力とコストを皆で頭割りしたいねという話です。

今までのリアルイベントではシステム上難しかったことがpictSQUAREでは可能になる、
ということに私は大きな意味があると思っています。
pictSQUAREによってWEBイベント主催の労力・コストの分散が可能になるのならば、
リアルイベントだってこれからどうにかできるはずだ…と、
この波が広がっていくことを願ってやみません。

3:(2)を踏まえると主催も対価をいただく必要が出てくる
すでに先述しましたが、私自身の価値基準において

「ジャンル内の人間からならば無償の有志をつのってもいいのでは?」

というやり方を選ぶことができません。
力を借りる先が一般企業などならそれでいいのですが、
私の友人やジャンル内の人から力を借りる場合、
大体の人は「主催さんが受け取っていないのに」と恐縮してしまい、
その対価ならばここまでの作業ができる、というお話すらできないことが多いのです。

これもまた先述しましたが、

私自身は責任や労力に対する対価は必要なものだと考えています。
受け取るべき対価を受け取らないことで人はしだいに無責任になっていく上に
その先にあるものは文化の疲弊と荒廃です。

これは一部を手伝ってもらうだけの話に限ったことではなく、
他の主催作業全般においても言える話であると私は考えています。

受け取った参加費の扱いについて

次に私が考えている参加費の扱いについてご説明します。
サークル参加費を1000円としましたが、
仮に第一回と同じく500ものサークル参加者が集まった場合、
単純に計算すると主催の元に集まるお金は450円×500sp=22万5千円となってしまいます。

あくまでお金をいただく目的は
・価格破壊を防ぐこと
・イベントを無理なく運営し、また盛り上げるための予算を得ること
・責任と労力に対する対価をいただき、また力を貸してくれた相手にもそれを渡すこと
であって、利益追求ではありません。

そこで、利益追求とは言えないラインを守るため、
主催が受け取る金額に上限を設定することとしました。

・私は対価として月3千円を上限として主催業の責任と労力に対する対価をいただきます。

・イベントの運営や、その内容より盛り上げ充実させる企画を立てていく上で
 他者や一般企業の力を借りる必要があれば必要経費として
 参加費(足りなければ主催対価から)から徴収させていただきます。

・もしそれらを超えてなお余剰があった場合は残り全額をウィキペディア、
 もしくは直近で深刻な災害の被害にあった地域などへ義援金の形で寄付を行います。
 それ以外にも公共福祉として信用のおける団体への寄付なども検討します。
(※この寄付候補先の表記の順番は優先順位の高いもの順ではありません)

・必要経費の計上(詳細を発表するというよりはざっくりとしたものになりますが)、
 寄付を行ったことの証明といった会計報告はイベント終了後にさせていただく予定です。

寄付の送り先に関してはもう一か所、コミケ準備会も考えており、
こういった経緯での寄付は可能であるかどうかの問合せも行いました。
(現在はコミケが中止になった際に希望者が参加費を寄附するという形以外は受け入れていないが、
 もし今後可能となれば是非協力をいただきたいとのご返答でした)

※なお、pictSQUAREでは参加者が料金を上乗せして支払いを行える、
 いわゆるBOOTHにおけるBOOSTに近い機能が追加されました。
 こちらに関しての追加分は主催へのエールとしてありがたく頂戴します。
(私の性格を考えると、万が一金額が大きくなりすぎたらおそらくビビり散らかしてしまい
 協力してくれた方々に何らかのお礼を上乗せする形になると思います)

なお、一般参加者の参加費用につきましては、現在pictSQUAREはβ版のため、
一般参加者のシステム利用料は発生せず、金額も設定できません。(自動的に0円になります)
よってpictSQUAREが機能改修されない限りは一般参加者の参加費用は無料となりますが、
・次回開催までにこの点においてのpictSQUAREの機能が改修される
・一定以上のサークル参加者数によって潤沢な資金が確保され、
 一般参加者も是非イベント会場に来なくてはと思って貰えるような企画を立てることができたら

一般参加者の参加費用も100~300円ほどいただこうと思っています。
その場合の一般参加費の扱いもまた先述の使い道に準じます。

以上はあくまでも「次も私が主催をするならこういう形で」という前提の話です。

私自身経験のない中、手探り状態で頭割りをやり遂げることができましたが、
頭割りを経験して、「私も主催をやってみたい」と思った人もいるのではないか?
私以外の誰か他の人ならば私がつまずいたことも難なくやれて、苦労などしないのではないか?
そういうことを考えたりしました。
もしその通りなら、どう考えても次の主催はその人たちがやった方がいいのではとは思いつつも、
おそらくその人たちへの無言の圧力として
「頭割りは全部無償だった」という事実だけが残ってしまうことだけは嫌だなと考え、
本当に色々と悩みましたが、こういう形で次回を開催をしようと決めました。
私は今まで一参加者としての立場から、
主催さんには責任と労力に対する対価をきちんと受け取って欲しいと言うことができましたが
自分がいざ主催という立場になってそれを受け取ろうとするのはとても難しく、怖いことだなと思います。
ですが…というよりは、だからこそ、
「受け取って欲しいならば、まずは私が受け取らなければならないし、そしてそのことを明言する必要がある」
と考えました。

迷い迷い決めたことではありますが、この形が最適解とはとても言い難いと思っています。
しかし同人WEBイベント文化ははじまったばかりです。
無形のイベントの開催のために労力と責任の対価や予算の原資を支払うこと自体、
今までほとんどの人が経験したことがなかったことでもあり、
まずは支払うこと・そして受け取ることに慣れてゆき、
そこから少しずつ妥当な形に修正していけたら何よりではないかと考えます。

私は以上の考え方を土台とし、責任もって【頭割りだョ!ヒカセン集合2】を主催させていただきます。
どうぞ私が義務感やネガティブな気持ちだけで主催をやるのだとは思わないでいただきたいです。
やるからには私自身も全力で楽しみますので!
一回目も最初のうちは不安ばかりでした。
それでも走っていくうちに沢山の人が参加してくれたり、作品を作っている様子を見せてくれたり、
個々人の得意分野で他の方を支援してくれる人たちすら現れました。
それが本当に嬉しかったし楽しかった…。ぜひ次もそういうイベントにしたいと思います!

それではどうぞ皆様ご一考のほどよろしくお願いします!


村田ソニ